Automatic Storage Magement

Oracle10g よりストレージ管理機能の ASM(Automatic Storage Magement) が
使用可能となった。現在主力の12c、そして最新18cにおいても実装されている。



ASMによる動的管理

ASM には DISKGROUP という論理的な概念があって、予め DISKGROUP 毎に使用する
ディスクを複数指定しておけば、後は ASM が動的に割り当ててくれる。

よってアクセスが集中するデータファイルをどのディスクに配置するか?などを
意識する必要がなくなるというもの。煩雑なデータベース関連ファイルの管理が容易になる。

指定された RAW デバイスのディスクに対して、均一にデータが配置される仕様。
(I/O 分散まで考慮してくれるかは不明。。)

なお、ASM にはミラーリングの機能もあって、多重化して保護することが可能。
(※ディスク単位のミラーではない)

可用性

可用性のレベルは、DISKGROUP の作成時に指定する。
・非ミラー化:external redundancy
・2重化:normal redundancy (デフォルト)
・3重化:high redundancy

起動停止の順序

初めにややこしいと感じたのは、ASM を使用する場合、通常のDBインスタンスとは
別に専用の ASM インスタンスが作成される点。

インスタンスという以上、同じように起動停止が必要になる。
DISKGROUP は ASM で管理されているので、ASM インスタンスをマウントしてからで
ないと、データファイルや制御ファイルを読込めず、DB を正常に起動できない。

というわけで、起動は ASM → DB、停止は DB → ASM の順で行う。

ASMCMDコマンド

ASM に対しての操作は ASMCMD コマンドを使用する。